鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ六

鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ壱
鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ弐
鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ参
鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ四
鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ伍
の続き。

初めは仕上げに黒漆を塗ろうとも思っていたが、黒染めの皮藤を使用したこともあり、扱いやすいニスを塗ることにした。
クリアのニスを3回重ね塗りして、今回の鞘修理は完了する予定だった。

しかし、2回目のニスを塗り終わった時点で、事件が起こった。

できるだけキレイにニスを乾燥させるために、鯉口を下向きにして鞘を宙吊りにしておいて外出したのだが、帰宅すると大変なことになっていた。
鞘が落下してニスの容器を倒したらしく、床も鞘もニスだらけで、 しかも乾燥し始めていた。
すぐに対処したが、鞘に付着したニスは完全には除去できなかった。

そして、こういう状態になった。
写真では分かり難いが、ニスが白濁してしまっている。

ニスは薄く塗らないと、表面だけが乾燥してしまうので、下層が完全に乾燥せずに白濁してしまう。
容器から流れ出たニスが大量に鞘に付着して、そのまま固まってしまったのだ。

とりあえず、これ以上にニスを上塗りしても意味を成さないので、対処法を練る。