刀匠 月山貞利 公開鍛錬

公開鍛錬の見学に行ってきた。

場所は三輪そうめんで有名な奈良県の三輪。

三輪山の麓に、月山本家の住まいと鍛錬場と記念館がある。

月山(がっさん)とは?(wikipedia)

実は先月の初めに、アメリカから来た居合道家の陸さんと一緒に月山記念館を訪問しており、その際に公開鍛錬のことを知り、今回見学しに来た。

記念館には、数振りの刀が展示されているので、少し紹介。

豪華な拵えの直刀。

ちゃんとお弟子さんに撮影許可をもらって撮ったw
ガラス越しなのでいまいちだけど・・・

彫りの綺麗な大刀。

平造りの小刀。

月山氏は年に2回くらいは公開鍛錬を行ないたいと考えているようだが、なかなかそう実現することができていない様子で、お弟子さんの話によると、今回の公開鍛錬は数年ぶりだとのことだった。

前回は2日間行なって、500人ほどが見学に来たらしい。

今回は1日で午前午後に1回づつ鍛錬が行われており、私は午前の部を見たのだが、それでも7~80人は来ていたのではないだろうか。

そして月山氏から開始の口上があり、公開鍛錬が始まる。

月山氏の弟子は、息子を含めて現在4名で、そのうち2名が作刀免許を持っているようだ。

息子は30代前半、その他は全員20代だそうだ。

火をおこしている途中で、玉鋼を見せてもらった。

一眼を持って行って写真も撮ったのだけれど、ビデオの方が良かったと後悔。

仕方ないので、iPhoneでの動画撮影に切り替えた。

最後の焼入れ(熱した刀を水に浸ける技法)は、本来は作刀技術の秘中の秘とされる。

これを見せてもらえる機会は、普通ではまずないだろう。

人間国宝であった先代の月山貞一氏も、一切公開することはしなかったという。

焼入れ後の刀を持ったまま、ギャラリーに質問の有無を問い、それに答える月山氏。

「若い世代が日本古来の技術の継承に、必死になって励んでいる。どうか力になってやってほしい。」というニュアンスの、温かい言葉で締めくくられた。

刀匠の弟子が、いかに過酷な修業をするかを少しは聞き知っていたので、なかなかに感慨深いものがあった。