今は亡き母方の曾祖母に聞いた、曽祖父の武勇伝。

私がこの話を聞いたのは20年以上も前で、その当時の曾祖母は80歳を越えていて、話の内容自体も戦前のものであるらしく、どこまで正確な内容かは解らんのだが・・・

曾祖母に聞いた話はこうだ。

曽祖父母の家(母の実家)は和歌山県御坊市の山の中にあり、半径数キロ以内に3軒しか家がないという田舎である。

ある日(おそらく戦前)家で昼飯か晩飯を食っていたら、曽祖父が猟犬として飼っていた犬がやたらと吠えだした。

で、家の外に出てみると、家から裏手の山に続く道の脇に立っている立派な杉の木の上の方に、何かが取り付いていた。
杉の木は距離にして約20mほどのところに立っている。
よく見ると、それは熊の親子で、母熊が1頭、子熊が2頭。
母熊はやたらと興奮しており、ぐおうぐおうと吠えながら、木を揺すっている。

子連れの野生動物はヤバイ。
曽祖父は家から鉄砲を持ちだした。

ここから先はあまり詳しい内容を憶えていないのだが、曽祖父が母熊と小熊1頭を鉄砲で仕留め、犬が小熊1頭を仕留めたらしい。

その後曽祖父は、仕留めた母熊を剥製にして、近隣の小学校に寄付したらしい。

余談だが、この猟犬は非常に賢かったそうだが、最期はたぬき用に設置された散弾を飛ばす罠にかかってあえなく死んだらしい。