鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ壱

無外流の玉光を抜いた瞬間に、鞘が割れた。

もともと上向きに抜き上げるのが不慣れな上、相当変な角度で抜いてしまったのだろう。

鯉口が完全に割れて、鞘には栗形まで達する長い亀裂が入っている。

割れは2ヶ所。

ただ、幸いなことに、割れ目はぴったりと隙間なく合っており、間を埋める必要はなさそうだ。

以前に大阪剣友会の紫明さんに教わった方法を参考に、自前で修理することにした。

まず鞘に糸を巻く。

黒の綿糸を鞘に数回巻き付け、木工用ボンドを極めて薄く塗り、糸を固定する。

この巻き始めの出来が良くないと、その後の糸の巻き具合が乱れて美しくならない。

余談だが、裁縫袋の中の黒綿糸の芯に以下のような記載があった。

私の字ではないので、おそらく母の字だろう。

「1の1」というのは学校のクラスだろうから、小学校か中学校の時のものだろう。

さすがに小学1年生では家庭科の授業はないだろうから、中学校の時の品か。

懐かしい。

作業は続く。


鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ壱」への12件のフィードバック

  1. 盛大に割れたねえ! ここまでとはw
    仕上がり楽しみです。これで補修だけじゃなく将来の故障の予防にもなるからいいよね。

  2. 初めまして、小生も、何度か鞘を割った事があります、こればっかりは、相手がある技もあり、自分の腕が上がっても、不可抗力の部分がありまして。
    その点、時代の鞘は、ちゃんと、この部分に金具が、ちゃんと入ってますね、やっぱり、昔の人は偉い、手抜きはしてません。
    ところで、修復ですが、鮫皮を貼り付けるのも、一つ の手ですが、通常の鮫皮だと、大変(工作が)なので、鞣したものがあれば、楽です。
    いずれにしても、一度、割れると、弱くはなりますよね。
    和泉にお住まいですか、私のお姉ちゃん、旦那が警官で、岸和田の派出所にいてまんねん。

  3. >陸さん

    予想以上の割れでしたかw
    割れてもそのまま使ったりしている話を聞くので、しばらくは使えるかなと思ったのですが、2ヶ所同時に深く割れると鯉口の締りが皆無になって、刀がスポスポ抜けて危ないですねw
    確かに糸を巻いただけで、すごく丈夫な感じになりました。

  4. >居合若さん

    コメントありがとうございます。
    割れた瞬間はショックでしたが、誰もが通る道のようなので、修理も研鑽のうちかと考えると少し気が楽になりましたw
    昔の職人の技術はすごいものですね。
    かつての刀には、現代よりも大切な意味合いがあったでしょうから、作りには一段と力を注いでいたのではないかと思います。

    なるほど、鮫皮という方法もありましたか。
    安価に修理を済ませたいのと個人的な好みで、今回は黒染の皮藤を巻いてみようと思います。
    アドバイスありがとうございます。
    かつて弓具の修理に必要だったため、鮫皮を紙ほどの薄さに鞣した経験がありますが、恐ろしく労力を使いましたw

    私は堺よりの地域に住んでいますが、岸和田も割りと近いですね。

  5. ピンバック: 鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ弐 | よしよし侍が往く。

  6. こんな横っちょが割れるんやなあ・・・
    補修作業おもしろそうですな。
    いっそ補修に終わらずカスタムしてよww
    ザムさんならおもしろカスタム鞘作りそうwww

  7. >鬼ノ下さん

    横っちょと縦の2ヶ所も割れてるからねぇ・・・
    よっぽど変な角度で抜いてしまって、かなりの負荷がかかったんではないでしょうか。
    カスタムするよ!
    よしザム刀改よ!(正確にはよしザム刀鞘改かw)
    乞うご期待w

  8. ピンバック: 鞘割れ侍、鞘の修理をするの巻 其ノ参 | よしよし侍が往く。

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